特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
鼻領域
経時的に複数箇所に病変を認めた炎症性偽腫瘍例
平野 康次郎
1
Kojiro Hirano
1
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座
キーワード:
炎症性偽腫瘍
,
inflammatorypseudo-tumor
,
IgG4関連疾患
,
眼窩腫瘍
Keyword:
炎症性偽腫瘍
,
inflammatorypseudo-tumor
,
IgG4関連疾患
,
眼窩腫瘍
pp.1026-1030
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001241
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はじめに
炎症性偽腫瘍(inflammatorypseudo-tumor:IPT)は稀な非腫瘍性良性疾患である。多様な部位に多様な形態で出現し,診断に難渋することも多い。外科的療法やステロイド療法が行われるが,再発率も高い。本稿では,経時的に異所性に6カ所の病変(副鼻腔,眼窩,筋肉,頰部,縦隔,頸部)を認め,多様な臨床症状を呈し治療に“てこずっている”難治症例を経験したので報告する。
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