連載 症例をどうみるか
異時性に発症した両側先天性真珠腫と考えられた症例
和田 昂
1
,
荒井 康裕
2
,
折舘 伸彦
2
Takashi Wada
1
,
Yasuhiro Arai
2
,
Nobuhiko Oridate
2
1横浜栄共済病院耳鼻咽喉科
2横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
先天性真珠腫
,
両側
,
異時発生
Keyword:
先天性真珠腫
,
両側
,
異時発生
pp.1195-1199
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000782
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はじめに
両側先天性真珠腫は1975年にPeronら1)によって初めて報告されている。先天性真珠腫の両側例は比較的稀で,先天性真珠腫の1.8~3.0%程度と報告されており,同時発症が約80%に対し異時発症は約20%と少ない2)。本稿では,6歳,男児の異時性に発症した両側先天性真珠腫と考えられた症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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