嚥下圧測定検査機器としての高解像度マノメトリー

はじめに

　嚥下障害で誤嚥が疑われる症例には，病態把握のため，まず，嚥下造影検査，嚥下内視鏡検査が広く一般的に行われている。これらの検査に，嚥下圧測定検査を組み合わせて実施することで，前二者の検査のみでは得られない圧力データが取得でき，より多角的な嚥下障害の病態理解が可能となる。本稿は，今後，研究のみならず臨床においても活用が大いに期待される，嚥下圧測定検査機器としての，高解像度マノメトリー（HRM）の使用法と活用法の実際について解説する。