特集 コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療
コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科臨床
嚥下障害診療
上羽 瑠美
1
Rumi Ueha
1
1東京大学医学部附属病院摂食嚥下センター
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
嚥下診療
,
嚥下機能検査
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
嚥下診療
,
嚥下機能検査
pp.67-72
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000437
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はじめに
ここ数年に大流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は社会全体に大きな影響を与え,耳鼻咽喉科・頭頸部外科(以下,耳鼻咽喉科)診療においては,診療全般での迅速な感染対策が求められた。特に耳鼻咽喉科は,新型コロナウイル(SARS-CoV-2)の侵入増殖部位である鼻腔・咽頭を専門に診療することから,医療従事者が感染予防および感染対策に最も注意しなければならない診療科である。特に嚥下障害診療においては,摂食嚥下障害のある患者への治療やケアを行うにあたり “感染対策” が重要である。適切な感染対策を講じた上であれば,必要な医療を提供できるためである。
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