特集 コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療
コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科臨床
頭頸部腫瘍診療
瓜生 英興
1
,
中島 寅彦
1
Hideoki Uryu
1
,
Torahiko Nakashima
1
1国立病院機構九州医療センター耳鼻咽喉科/頭頸部腫瘍センター
キーワード:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
頭頸部腫瘍
,
頭頸部癌
Keyword:
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
頭頸部腫瘍
,
頭頸部癌
pp.63-65
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000436
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,100年に一度と言われる人類未曾有の危機を引き起こした。耳鼻咽喉科頭頸部外科(以下,耳鼻咽喉科)医をはじめとする医療従事者をコロナ感染から守ることが最優先であるが,頭頸部腫瘍患者の病態,コロナ感染のリスクを勘案したうえでの治療方針検討が必要である。一方,COVID-19により,病院機能低下さらには地域の医療崩壊がおき,マスクやガウンなど医療資源が不足する状況で,頭頸部腫瘍患者の治療をいかにこなしていくかは,単なる目前の医療のみならず,他科・他院との検討・妥協のなかで,ベストの医療はできなくとも,いかにベターな医療を行えるかが問われた事態となった。
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