特集 頸部リンパ節を見直す
頸部リンパ節腫脹への対応
PFAPA症候群
原 真理子
1
Mariko Hara
1
1国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科
キーワード:
頸部リンパ節腫脹
,
PFAPA症候群
Keyword:
頸部リンパ節腫脹
,
PFAPA症候群
pp.319-321
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000079
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
periodic fever,aphthous stomatitis,pharyngitis,and cervical adenitis(PFAPA)症候群は,1987年にMarshallらによって提唱された自己炎症性疾患であり1),周期性発熱疾患のひとつでもある。小児期における周期性発熱疾患では最も発症率の高い疾患である。本邦での正確な罹患率はわかっておらず,海外では5万人に1人程度と報告されていたが2),近年では以前よりも認知が広がっており,一般診療において遭遇しうる頻度の疾患であると考えられる。やや男児に多いが明らかな性差はない。発症年齢は月齢11カ月~4歳頃が多く,年長児や成人での発症もみられる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.