特集 頸部リンパ節を見直す
総論
頸部リンパ節研究の歴史
市村 恵一
1,2
Keiichi Ichimura
1,2
1東京みみ・はな・のどサージクリニック
2自治医科大学名誉教授
キーワード:
リンパ節(lymphnode)
,
リンパ系解剖(lymphatic anatomy)
,
頸部郭清術(neck dissection)
,
センチネルリンパ節(sentinel lymph node)
Keyword:
リンパ節(lymphnode)
,
リンパ系解剖(lymphatic anatomy)
,
頸部郭清術(neck dissection)
,
センチネルリンパ節(sentinel lymph node)
pp.249-254
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000062
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はじめに
リンパ系は免疫反応や,炎症やがんの波及において重要な役割があるにもかかわらず,人体解剖中では知識の集約の乏しい領域で,解剖書の記載はそのほとんどが20世紀前半までの研究に基づくものである。現在のリンパ学においてもその研究の主対象はリンパ管であり,リンパ節に関しては免疫学の発展に伴う機能面での解明はなされてきたが,他の面での基礎的な研究はめざましいとは言えない状態である。
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