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特集 CKMを考える
各論
地域包括ケアとCKM
Conservative kidney management in the community-based integrated care system in Japan
脇野 修
1
WAKINO Shu
1
1徳島⼤学大学院医歯薬学研究部腎臓内科学分野
キーワード:
地域包括ケアシステム
,
多職種介入
,
OPTIMプロジェクト
,
stepped model
,
地域緩和ケア
Keyword:
地域包括ケアシステム
,
多職種介入
,
OPTIMプロジェクト
,
stepped model
,
地域緩和ケア
pp.207-214
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002325
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はじめに
末期腎不全(end-stage kidney disease:ESKD)患者が,将来の治療方針につき共同意思決定(shared decision making:SDM)により説明を受け,血液透析,腹膜透析,腎臓移植の3つの腎代替療法(kidney replacement therapy:KRT)のいずれも選択しなかった場合,保存的腎臓療法(conservative kidney management:CKM)の開始となる。CKMは今後,緩和ケアの導入に伴い治療の場の中心を腎臓専門外来から、かかりつけの医師,在宅医に移行させる可能性がある。しかしながら,ESKDに伴う種々の耐えがたい症状のいくつかはKRTの導入で軽減される可能性もあり,腎不全緩和ケアの基本的考えとして,KRTの施⾏が可能なESKD患者においては,KRTが症状緩和のために有効な選択肢である可能性を常に考慮することが必要である。その意味で,在宅医,かかりつけ医のCKM診療は,腎不全診療に十分な理解があることが必要である。このCKMの管理には,高齢者の在宅医療が中心であることや,透析という高度医療を差し控えた管理であることから,地域全体でケアを進める地域包括ケアのよい適応となる。

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