Japanese
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特集 AKIの基礎と臨床
各論
腎前性AKI
Prerenal AKI
安井 薫子
1
,
片桐 大輔
1
YASUI Yukiko
1
,
KATAGIRI Daisuke
1
1国立国際医療センター腎臓内科
キーワード:
腎前性急性腎障害
,
AKI
,
バイオマーカー
Keyword:
腎前性急性腎障害
,
AKI
,
バイオマーカー
pp.75-79
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002294
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はじめに
従来,急速(時間~日単位)に腎機能が低下し,体液恒常性の維持が困難となった状態は「急性腎不全(acute renal failure:ARF)」と呼ばれてきた。その後,血清クレアチニン(serum creatinine:sCr)のわずかな上昇が予後を反映することが明らかになり,腎不全に至る前の,より早期の段階に腎の組織障害を検出・診断する重要性が指摘され,2000年代に入り「急性腎障害(acute kidney injury:AKI)」という概念が提唱された。AKIの病態は,腎臓への血流障害に起因する腎前性(prerenal),腎実質の障害による腎性(intrinsic),および尿路通過障害に起因する腎後性(postrenal)の3つに大別される。本稿では,臨床的に遭遇する頻度の高い腎前性AKIの病態,発症予防,ならびにバイオマーカーに関する知見について概説する。

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