急性腎障害(AKI)-概念の確認から、さらなる予後改善を目指して
《AKIの病態》腎前性・腎性・腎後性腎不全
土井 研人
1
1東京大学医学部附属病院 集中治療部
キーワード:
鑑別診断
,
急性腎障害
,
尿細管壊死-急性
,
尿路
,
循環血液量減少
,
腎不全-腎後性
,
尿路閉塞
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Kidney Tubular Necrosis, Acute
,
Urinary Tract
,
Hypovolemia
,
Acute Kidney Injury
pp.357-360
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012335868
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●急性腎不全が急性腎障害(AKI)と言い換えられ早期診断の重要性が強調されるようになったが、AKIの病態を考える際には依然として腎前性・腎性・腎後性の鑑別を進める診断アプローチが広く行われている。●循環動態の改善と尿路閉塞の解除により可逆的な変化が期待できる腎前性と腎後性を認識して迅速に対応することは重要であるが、腎性AKIに対する有効な治療方法がいまだ開発されていない現状を考えると、別の角度からAKIの病態を検討する必要があり、新規AKIバイオマーカーの臨床応用が役割を担う可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012