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特集 腎移植:知っておくべき最新の話題
各論:最新の話題
腎移植における内科医の役割と日本の現状
Role of Nephrologists in Kidney Transplantation and the Current State in Japan
長浜 正彦
1
NAGAHAMA Masahiko
1
1聖路加国際病院腎臓内科
キーワード:
腎移植内科医
,
transplant nephrologist
,
移植内科医
,
transplant physician
,
フェローシップ
Keyword:
腎移植内科医
,
transplant nephrologist
,
移植内科医
,
transplant physician
,
フェローシップ
pp.197-201
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001423
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はじめに
筆者は,米国で内科,腎臓内科,腎移植内科のトレーニングを修了し,約10年前に帰国して聖路加国際病院での腎移植プログラム開始に関与した。当院は歴史ある教育病院で,初期研修,内科専攻医研修に引き続き,腎臓内科の専門研修も提供しており,多くの腎臓内科専門医を育成してきた。腎代替療法としては,血液透析,腹膜透析(peritoneal dialysis:PD),移植,最近は保存的腎臓療法(conservative kidney management)も提供しており,腎移植もあくまで腎臓内科の研修の1つとして扱っている。正味2年間の腎臓内科研修において,腎移植への曝露は決して多くはない。しかしながら,腎移植には移植前評価から数カ月にわたって担当医として関与してもらうことからはじまり,周術期,さらに移植後も腎移植外来に通年で関与してもらうことによって,腎移植に関する内科的管理については一通りマスターしてもらっている。
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