Japanese
English
特集 腎移植:知っておくべき最新の話題
各論:最新の話題
慢性活動性抗体関連拒絶反応のバイオマーカー
Biomarker for chronic active antibody-mediated rejection
原田 浩
1,2
,
堀田 記世彦
3
HARADA Hiroshi
1,2
,
HOTTA Kiyohiko
3
1はらだ腎泌尿器クリニック
2市立札幌病院腎臓移植外科
3北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科
キーワード:
腎移植
,
慢性抗体関連拒絶反応
,
バイオマーカー
Keyword:
腎移植
,
慢性抗体関連拒絶反応
,
バイオマーカー
pp.192-196
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001422
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
移植腎喪失の理由のなかで慢性活動性抗体関連拒絶反応(chronic active antibody-mediated rejection:caAMR)は,現在のところ有効な治療法がなく,早期の発症予防,予見が長期の移植腎生着の鍵を握る(図1)1,2)。caAMRの原因はドナー特異的抗体(donor specific antibody:DSA)である。特に新規産生DSA(de novo DSA:dnDSA)は消去することは困難であり,dnDSA産生以前の移植腎の,免疫状態および移植腎障害を適格に把握し,対応することが理想である。caAMR診断のためのバイオマーカーにつき述べる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.