Japanese
English
特集 感染症と腎疾患
透析患者の感染症
透析患者と新型コロナウイルス感染症
COVID-19 in dialysis patients
菊地 勘
1
KIKUCHI Kan
1
1医療法人社団豊済会下落合クリニック
キーワード:
COVID-19
,
SARS-CoV-2
,
新型コロナウイルス感染症
,
新型コロナワクチン
,
抗ウイルス薬
Keyword:
COVID-19
,
SARS-CoV-2
,
新型コロナウイルス感染症
,
新型コロナワクチン
,
抗ウイルス薬
pp.803-809
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001363
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
わが国の透析患者では,2020年3月1日に最初の新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)が発生した。その後,第1波から第10波までの急激な新規患者数の増加を経験した(2024年4月21日時点)。特にオミクロン株が流行の主体となった2022年の第6波以降,COVID-19透析患者数は急激に増加したため,全国的に原則入院のルールは保てなくなり,無症状・軽症者は当該施設での外来透析を行うようになった。そして,感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律におけるCOVID-19の位置づけは,2023年5月8日から5類感染症に移行したが,その流行はなおも継続していており,透析患者の重症化リスクや致死率は高率である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.