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増刊号 腎代替療法のすべて
【第8章 周術期管理の注意点とポイント】
1 血液透析患者
Precautions and points for perioperative management for hemodialysis patients
三舩 瑞夫
1
Mifune Mizuo
1
1篠崎透析クリニック
キーワード:
透析・CKD病態特異性
,
院内診療科・多職種連携
,
術前栄養介入
,
CKD分子栄養療法
Keyword:
透析・CKD病態特異性
,
院内診療科・多職種連携
,
術前栄養介入
,
CKD分子栄養療法
pp.438-443
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000475
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はじめに
透析症例の周術期管理は,一般症例を比較すると,既存の腎不全の存在のみならず,合併症ならびに併存症が多く,また高齢化による生命予備能力の低さから,不安定な循環動態による術中トラブル,また免疫能の低下による易感染性,凝固・出血傾向,組織の脆弱性,そして創傷治癒の遅延などの術後トラブルと,種々の問題が頻発することも多い。さらにトラブル化した場合,感染症の併発が契機となり,重症化や遷延化をきたし,食事摂取不良やリハビリが思わしくないことが多く,ときには寝たきりになり,結果,退院が困難な症例を認めることもある。
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