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増刊号 腎代替療法のすべて
【第3章 腎代替療法の現状と問題点,求められるケア】
2 世界の腎代替療法の現状と問題点 ③血液透析濾過
Current status and issued in Hemodiafiltration therapy around the world
友 雅司
1
Tomo Tadashi
1
1大分大学医学部附属臨床医工学センター
キーワード:
HDF
,
希釈モード
,
置換液量
,
中分子量溶質
Keyword:
HDF
,
希釈モード
,
置換液量
,
中分子量溶質
pp.103-106
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000409
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はじめに
現在,世界では300万人余りの患者が血液透析療法(血液透析濾過療法(hemodiafiltration:HDF),血液濾過療法(hemofiltration:HF)を含む)および腹膜透析療法の腎代替療法を受けていると報告されている。そのうち,HD療法(HDF,HFを含む)により治療されている患者の割合は89%にのぼると報告されている1)。また,わが国においてもHD療法(HDF,HFを含む)治療モードにて管理されている患者の割合は97%以上となっている2)。このようにHD療法が慢性腎不全患者の腎代替療法の大部分を占めることは,まぎれもない現実である。HDF療法はHD療法をmodifyしたものと考えられ,一部の研究者らはHD療法の進化形と表現している場合もあるが1),本療法を中心に現状と問題点について概説させていただく。
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