Japanese
English
研究
ビタミンE固定化ポリスルホン透析膜を用いた無抗凝固薬血液透析の治療完遂状況―エチレンビニルアルコール膜との比較
An experience of anticoagulant-free hemodialysis using vitamin E-coated polysulfone dialyzer membrane
松林 雄一郎
1
,
山内 貴喜
1
,
中川 慶郎
1
,
上田 瞳
1
,
飯島 隆太郎
1
,
和氣 快斗
1
,
根本 佳和
1
,
伊藤 靖子
1
,
小林 政司
1
,
寺脇 博之
1,2
MATSUBAYASHI Yuichiro
1
,
YAMAUCHI Takaki
1
,
NAKAGAWA Yoshiro
1
,
UEDA Hitomi
1
,
IIJIMA Ryutaro
1
,
WAKI Kaito
1
,
NEMOTO Yoshikazu
1
,
ITO Yasuko
1
,
KOBAYASHI Seiji
1
,
TERAWAKI Hiroyuki
1,2
1帝京大学ちば総合医療センター 腎センター
2福島県立医科大学 人工透析センター
キーワード:
ビタミンE固定化
,
EVAL
,
抗凝固薬
,
Vチャンバー
Keyword:
ビタミンE固定化
,
EVAL
,
抗凝固薬
,
Vチャンバー
pp.437-440
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000305
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緒 言
血液透析(HD)患者が出血性の病変(眼底出血,消化管出血など)を伴い,その増悪が憂慮される場合,その患者へのHDの実施に際しては,半減期が短く出血リスクが少ないとされるメシル酸ナファモスタットを抗凝固薬として用いることが通例である。しかしながら,例えば血行動態が不安定な頭蓋内出血症例など,メシル酸ナファモスタットの使用さえ躊躇される症例も存在する。さらにメシル酸ナファモスタットは繰り返し使用することによりアレルギーの発症リスクが高まることが報告されており1),本当に必要な症例に限って使用されることが望ましいと考えられる。
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