特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか
健診でよく実施される項目
尿検査
三野 大地
1
,
上田 剛士
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
キーワード:
尿検査
,
血尿
,
蛋白尿
,
ネフローゼ症候群
,
膀胱癌
Keyword:
尿検査
,
血尿
,
蛋白尿
,
ネフローゼ症候群
,
膀胱癌
pp.860-866
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226985
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Point
◎健康診断における血尿の頻度は男性5%前後,女性10〜15%ほどと頻度が高い.一方,蛋白尿の割合は3〜4%程度である.
◎40歳以下の血尿では糸球体性腎炎を,中高年の場合は膀胱癌の検索が重要となる.
◎40歳以上で糸球体性血尿でない場合は尿路上皮系腫瘍,特に膀胱癌の検索をリスクを評価して検査を選択する.
◎尿検査での蛋白尿は一過性のものが多く,まずは尿検査の再検査を行う.
◎持続性の蛋白尿は心血管死亡率や腎障害の進行に関わるため,腎機能正常でも無視できない.
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