Japanese
English
特集 MGRS―血液内科との連携
【基礎】
免疫グロブリンの産生系
Synthesis of immunoglobulin
金丸 由美
1
KANEMARU Yumi
1
1ケンブリッジ大学 病理学部免疫学部門
キーワード:
免疫グロブリン
,
B細胞
,
遺伝子再構成
,
クラススイッチ
,
アフィニティー成熟
Keyword:
免疫グロブリン
,
B細胞
,
遺伝子再構成
,
クラススイッチ
,
アフィニティー成熟
pp.371-376
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000073
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はじめに
免疫グロブリンはリンパ球の1つであるB細胞から産生される蛋白質で,免疫応答に主要な役割を担っている。免疫応答における免疫グロブリンの主な機能は,生体に侵入した病原体を抗原として認識し排除することであるが,免疫グロブリンが抗原に結合することをスイッチとして,免疫細胞や補体などの免疫構成成分と連携して発揮される。この連携に深く関与する免疫グロブリンの分子構造や産生機構は,免疫グロブリンの機能として最も重要な免疫応答の全体像を理解するうえで重要であると同時に,異常免疫グロブリンを病因とする疾患群の発症機序や治療法の開発などの科学的基盤としても大きな意味をもつ。
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