Japanese
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特集 COVID-19と腎臓病
【総論】
易感染・重症化リスク因子
Risk factors for infection and severe disease in SARS-CoV-2
石金 正裕
1
ISHIKANE Masahiro
1
1国立国際医療研究センター 国際感染症センター
キーワード:
入院リスク
,
死亡リスク
,
COVID-19
,
SARS-CoV-2
Keyword:
入院リスク
,
死亡リスク
,
COVID-19
,
SARS-CoV-2
pp.31-34
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000006
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はじめに
はじめに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の典型的な臨床経過について説明する。COVID-19は,発症してから1週間程度は風邪のような軽微な症状が続き,約8割の人はそのまま治癒するが,約2割弱と考えられる重症化する人はそこから徐々に肺炎の症状が悪化して入院に至る。特に重症化する事例では,発症から1週間前後で肺炎の症状(咳・痰・呼吸困難など)が強くなってくることがわかっている。さらに発症から10日目以降には,人工呼吸器が必要な状態になる人もいる。全体の約5%の症例で集中治療が必要になり,約2%の事例で致命的になりうるとされている(図)1)。このように発症から7~10日目にかけて悪化していくというのがCOVID-19の特徴であり,重症化リスク因子を把握しておくことは重要である。
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