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特集 消化器内視鏡寸言集2025
Ⅰ.全般[一般論]
弘法こそ筆を選ぶ
A good workman does blame his tools
増永 哲平
1
,
矢作 直久
1
Teppei Masunaga
1
1慶應義塾大学医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
pp.446-447
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001952
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解説
「弘法筆を選ばず」ということわざがある。これは,弘法大師のような書の名人になると,筆の良し悪しを問題にしないという意味であり,技量が優れていれば道具に左右されないことを表している。しかし実際には,プロフェッショナルこそ道具にこだわり,常に最大限のパフォーマンスを引き出す努力を怠らないものである。内視鏡治療においても同様であり,機器の特性を理解し,状況に応じて使い分けることはきわめて重要である。特に治療難度の高いチャレンジングな症例こそ,最適な治療機器を選び慎重に治療戦略を練る必要がある。本稿では,われわれが得意としているESDを例にとり,どのような点にこだわり治療機器を選択しているかを紹介する。
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