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特集 基礎から学ぶ 咽頭・食道内視鏡診断
[咽喉頭・食道の逆流性食道炎および運動障害の診断]
逆流性食道炎の内視鏡診断および食道胃接合部のバリア機能の評価
Endoscopic diagnosis of reflux esophagitis and evaluation of barrier function at esophagogastric junction
川見 典之
1
,
岩切 勝彦
1
Noriyuki Kawami
1
,
Katsuhiko Iwakiri
1
1日本医科大学消化器内科学
キーワード:
逆流性食道炎
,
食道裂孔ヘルニア
,
食道胃接合部バリア機能
Keyword:
逆流性食道炎
,
食道裂孔ヘルニア
,
食道胃接合部バリア機能
pp.121-126
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001833
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はじめに
逆流性食道炎を含む胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)は診療機会の多い疾患であり,診断のためにまずは内視鏡検査が行われる。内視鏡で食道の粘膜傷害や色調変化の有無を確認するがその判定は決して容易ではない。食道粘膜傷害以外にGERDと関連が深い食道裂孔ヘルニアの診断も重要である。内視鏡検査で明らかな粘膜傷害を認めない場合や逆流性食道炎の病態を調べるために,逆流モニタリング検査による胃食道逆流の評価や食道内圧検査による食道胃接合部 (esophagogastric junction:EGJ) バリア機能の評価なども行われる。本稿ではGERDおよび食道裂孔ヘルニアの内視鏡診断,またEGJバリア機能の評価について最近の話題に触れて解説する。
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