Japanese
English
特集 基礎から学ぶ 咽頭・食道内視鏡診断
[総論]
【Note】咽頭・食道の構造
The gross anatomy of the hypopharynx and esophagus
荒川 廣志
1
,
土橋 昭
1
,
月永 真太郎
1
,
炭山 和毅
2
Hiroshi Arakawa
1
,
Akira Dobashi
1
,
Shintaro Tsukinaga
1
,
Kazuki Sumiyama
2
1東京慈恵会医科大学附属柏病院内視鏡部
2東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座
キーワード:
梨状陥凹
,
輪状後部
,
横隔膜食道膨大部
Keyword:
梨状陥凹
,
輪状後部
,
横隔膜食道膨大部
pp.21-23
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001817
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梨状陥凹のひだ
梨状陥凹にスコープを挿入すると上下方向の粘膜ひだを認める。咽喉頭摘出標本で梨状陥凹を拡張伸展すると同ひだが出現するが(図1a,b矢印),弛緩すると消失する。梨状陥凹粘膜は輪状後部と甲状軟骨を覆う。咽頭後壁粘膜は下咽頭収縮筋に包まれしっかり固定されているが,梨状陥凹粘膜の上皮下には筋層が存在せず粗である。このために固定が緩くたわみがあり伸展性に富み(図1c),過伸展でひだを形成する。
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