Japanese
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特集 小児内視鏡診療のすべて
[全消化管]
遺伝性消化管ポリポーシスの診断・治療
Endoscopic diagnosis and treatment of hereditary gastrointestinal polyposis
山田 真善
1,2
,
斎藤 豊
1
Masayoshi Yamada
1,2
,
Yutaka Saito
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院遺伝子診療部門
キーワード:
小児
,
内視鏡
,
消化管ポリポーシス
,
遺伝性腫瘍
Keyword:
小児
,
内視鏡
,
消化管ポリポーシス
,
遺伝性腫瘍
pp.1447-1453
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001624
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はじめに
小児の消化管にポリープが多発する消化管ポリポーシスは稀な遺伝性の疾患であり,内視鏡検査が診断,サーベイランス,治療のすべてにおいて重要な役割を占める。その疾患は,ポリープの組織型によって,大きく腺腫性ポリポーシスか,過誤腫性ポリポーシスに分類され,前者には家族性腺腫性ポリポーシス(familial adenomatous polyposis:FAP)と先天性ミスマッチ修復欠損症候群(constitutional mismatch repair deficiency:CMMRD)が,後者にはPeutz-Jeghers症候群(Peutz-Jeghers syndrome:PJS)や若年性ポリポーシス症候群(juvenile polyposis syndrome:JPS),Cowden症候群/PTEN過誤腫症候群(Cowden syndrome/PTEN hamartoma tumor syndrome:CS/PHTS)があり,それぞれ小児慢性特定疾患に指定されている。これらの希少な疾患に対し,当院では,遺伝性大腸癌外来を開設し,内視鏡科,小児腫瘍科,遺伝子診療部門で協力しながら小児の消化管ポリポーシスについて診療を行っている。
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