Japanese
English
特集 消化管粘膜下腫瘍のすべて
[食道]
咽頭・食道粘膜下腫瘍の内視鏡診断
Endoscopic diagnosis of pharyngeal and esophageal submucosal tumors
加藤 穣
1
,
石原 立
1
,
吉井 俊輔
1
,
金坂 卓
1
,
里見 英俊
2
,
北村 昌紀
2
,
本間 圭一郎
2
Minoru Kato
1
,
Ryu Ishihara
1
,
Shunsuke Yoshii
1
,
Takashi Kanesaka
1
,
Hidetoshi Satomi
2
,
Masanori Kitamura
2
,
Keiichiro Honma
2
1大阪国際がんセンター消化管内科
2大阪国際がんセンター病理・細胞診断科
キーワード:
咽頭粘膜下腫瘍
,
食道粘膜下腫瘍
,
超音波内視鏡
Keyword:
咽頭粘膜下腫瘍
,
食道粘膜下腫瘍
,
超音波内視鏡
pp.971-976
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001508
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はじめに
粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)とは粘膜より深部に存在する壁内病変により粘膜が挙上され生じた隆起の総称である1)。咽頭や食道では上皮より深部に存在する病変の総称として用いられており,その多くは非上皮性腫瘍である。咽頭・食道SMTの多くは無症状で健診や他疾患精査中の内視鏡検査で偶然発見される。『食道癌取扱い規約 第12版』では食道非上皮性腫瘍を,①平滑筋性腫瘍(平滑筋腫,平滑筋肉腫),②Gastrointestinal stromal tumor(GIST),③神経性腫瘍(神経鞘腫,神経線維種,顆粒細胞腫),④その他(血管腫,リンパ管種,脂肪腫)に分類している2)。本稿ではそのなかで代表的な食道SMTとして,平滑筋腫,GIST,顆粒細胞腫,脂肪腫について解説する。また内視鏡医が知っておくべき咽頭SMTとして,リンパ濾胞と喉頭蓋囊胞を取り上げる。
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