Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅲ.その他
憩室,先天性形成不全
Meckel憩室
Meckel’s diverticulum
小形 典之
1
,
大塚 和朗
1,2
,
工藤 進英
1
Noriyuki Ogata
1
,
Kazuo Ohtsuka
1,2
,
Shin-ei Kudo
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
2東京医科歯科大学附属病院光学医療診療部
キーワード:
小腸憩室
,
出血
,
腸重積
Keyword:
小腸憩室
,
出血
,
腸重積
pp.668-669
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001413
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疾患の概要
Meckel憩室は全人口の1~2%程度に発生し,男女比は2:1とされている。成人では回盲弁より口側約60~100cmに,新生児では約30~50cmの箇所に認める真性憩室である。Meckel憩室は多くの場合,無症状で経過することが多いが,約4~20%で合併症を有すると報告されている1)。症状としては,出血が最も多く,腸閉塞・腸重積,憩室炎や穿孔である。合併症は小児に多く認め,年齢が高くなるにつれ頻度は低い傾向がある。治療は,基本的に外科的切除が行われる。
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