Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅱ.炎症性疾患
感染症:細菌性
エルシニア腸炎
Yersinia enterocolitis
堀田 祐馬
1
,
河村 卓二
1
,
宇野 耕治
1
Yuma Hotta
1
,
Takuji Kawamura
1
,
Koji Uno
1
1京都第二赤十字病院消化器内科
キーワード:
エルシニア腸炎
,
回盲部病変
,
IBDの鑑別疾患
Keyword:
エルシニア腸炎
,
回盲部病変
,
IBDの鑑別疾患
pp.558-559
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001359
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疾患の概要
Yersinia enterocoliticaとYersinia psudotuberculosisによる感染性腸炎で,頻度は前者が多く,特に血清型O-3型がほとんどである1)。保菌獣の糞便中の菌が感染源となり,飲食物を介して,あるいは直接,経口的に感染する。保菌獣としてはブタ,イヌ,ネコ,ネズミなどが知られており,加熱不十分な豚肉の摂取,保菌獣の糞便や,糞便に汚染された井戸水などが感染源となる。潜伏期間は1~14日,多くは4~6日である。
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