Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅰ.腫瘍,腫瘍様病変
化生や上皮性腫瘍
十二指腸胃上皮化生
Gastric metaplasia in the duodenum
岩田 賢太郎
1,2
,
中山 敦史
1
,
加藤 元彦
3
,
矢作 直久
1
Kentaro Iwata
1,2
,
Atsushi Nakayama
1
,
Motohiko Kato
3
,
Naohisa Yahagi
1
1慶應義塾大学医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
2慶應義塾大学医学部消化器内科
3慶應義塾大学医学部内視鏡センター
キーワード:
胃上皮化生
,
十二指腸良性疾患
Keyword:
胃上皮化生
,
十二指腸良性疾患
pp.454-455
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001307
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
疾患の概要
十二指腸胃上皮化生は1923年にNicholsonによって初めて報告された1)。胃上皮化生は十二指腸の上皮が胃の上皮に置き換わった(化生性変化)状態とされており,病理組織学的には十二指腸粘膜に胃底腺組織と腺窩上皮の両者を有するものが異所性胃粘膜,一方で胃底腺組織を伴わずに腺窩上皮のみを有するものが胃上皮化生と定義される2)。胃上皮化生はBrunner腺のびらん・潰瘍後に再生性に生じる化生性の変化であるといわれている3)。胃上皮化生は球部に好発し,正色調~発赤調を呈する小隆起として観察されることが多く,多発することも珍しくはない4)。検診などの内視鏡検査で偶発的に指摘されることが多く無症状である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.