Japanese
English
特集 膵囊胞マネージメント,これ一冊
[腫瘍性囊胞性疾患]
Cystic NETの診断
Diagnosis of cystic neuroendocrine tumor (NET)
肱岡 範
1
,
永塩 美邦
1
,
丸木 雄太
1
,
大場 彬博
1
,
斎藤 豊
2
,
奥坂 拓志
1
Susumu Hijioka
1
,
Yoshikuni Nagashio
1
,
Yuta Maruki
1
,
Akihiro Ohba
1
,
Yutaka Saito
2
,
Takuji Okusaka
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科
2国立がん研究センター中央病院内視鏡科
キーワード:
膵神経内分泌腫瘍
,
囊胞変性
Keyword:
膵神経内分泌腫瘍
,
囊胞変性
pp.921-924
発行日 2023年7月25日
Published Date 2023/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000805
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はじめに
膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor/neoplasm:pNET/NEN)は膵腫瘍の2~3%を占める比較的稀な腫瘍であるが,画像診断の進歩とともに増加している。pNETの典型例は内部均一で境界明瞭,強い造影効果を有する腫瘍であるが,囊胞変性,膵管内進展,乏血性などさまざまな画像所見を呈することも多い疾患である。特にNETの囊胞変性は10~17%にみられるとされ,臨床的にも遭遇しやすい病態であるが,誤診される可能性もあり注意を要する。本稿では囊胞変性を伴うpNETの特徴,臨床的意義,診断方法,鑑別診断について概説する。
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