Japanese
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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
B. 非腫瘍性非上皮性病変
胃囊胞(単発)
Cyst (solitary)
荒木 正雄
1
,
田邉 聡
2
,
吉澤 奈津子
1
Masao ARAKI
1
,
Satoshi TANABE
2
,
Natsuko YOSHIZAWA
1
1JA神奈川県厚生農業協同組合連合会 相模原協同病院消化器内科
2北里大学医学部新世紀医療開発センター
キーワード:
胃囊胞
,
胃粘膜下腫瘍
Keyword:
胃囊胞
,
胃粘膜下腫瘍
pp.128-129
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000386
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疾患の概要
胃囊胞は胃に肉眼的,組織学的に囊胞を形成した粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)様の形態を呈する良性疾患である。きわめて小さいものはしばしば認められるが,臨床上問題となるような大きさのものは稀である。頻度については古い報告であるが,大井ら1)によるとSMT 547例中胃囊胞は7例(1.3%)であった。臨床的には無症状であることが多いものの,巨大な囊胞では腹痛などの症状を認めることも稀にある。
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