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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
A. 腫瘍性非上皮性病変
胃平滑筋腫
Leiomyoma
鈴木 悠悟
1
,
布袋屋 修
1
Yugo SUZUKI
1
,
Shu HOTEYA
1
1国家公務員共済組合連合会 虎の門病院消化器内科
キーワード:
胃平滑筋腫
,
胃粘膜下腫瘍
,
隆起
Keyword:
胃平滑筋腫
,
胃粘膜下腫瘍
,
隆起
pp.96-97
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000370
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疾患の概要
平滑筋腫は粘膜筋板または固有筋層の平滑筋に由来する良性腫瘍である。平滑筋腫の多くは固有筋層に由来し,粘膜筋板由来の粘膜下腫瘍は稀であるが,そのほとんどは平滑筋腫と考えられている。内視鏡のみでは他の胃粘膜下腫瘍や壁外圧排との鑑別が困難であるためEUS,CT,MRIなど,他のモダリティを駆使した総合的な画像診断が必要である。確定診断には組織を採取する必要があり,組織学的にはDesmin陽性,c-kit陰性,CD34陰性を証明する必要がある。組織の採取にはボーリング生検の他にEUS-FNAの有用性が示されており,近年では粘膜切開生検法も行われている。
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