Japanese
English
特集 消化管EUSのすべて
[各論 下部消化管疾患のEUS診療]
大腸粘膜下腫瘍・病変に対するEUS診断
EUS for subepithelial lesions in the colorectum
早坂 淳之介
1
,
山下 聡
1
,
松井 啓
1
,
菊池 大輔
1
,
布袋屋 修
1
Junnosuke Hayasaka
1
,
Satoshi Yamashita
1
,
Akira Matsui
1
,
Daisuke Kikuchi
1
,
Shu Hoteya
1
1虎の門病院消化器内科
キーワード:
大腸粘膜下腫瘍
,
EUS
,
質的診断
Keyword:
大腸粘膜下腫瘍
,
EUS
,
質的診断
pp.1553-1560
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000327
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要 旨
大腸粘膜下腫瘍・病変の診断においてEUSは,質的診断能の向上と治療方針の決定に有用である。EUSでは腫瘍の局在層と内部エコーにより診断が行われ,局在層によっては異なる治療法が選択される。そのため,各腫瘍の特徴を理解する必要がある。しかし,EUS所見だけでは,特徴的な腫瘍や病変を除くと,多くの症例で確定診断に至ることは難しい。そのため,他のモダリティを併用することが望ましいが小病変であることが多く,同様に診断は難しい。また,生検でも確定診断に至らないことがしばしばある。そのような場合には,専用機が到達可能な領域においてはEUS-FNAが,またEUSで粘膜下層までに存在することが確認できれば,診断的内視鏡切除が有用な場合がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.