《Note》リニア走査EUS（EG-530UL2）を用いた大腸癌の診断

Diagnosis of colorectal cancer with electronic linear array EUS (EG-530UL2)

はじめに

　大腸癌の画像診断は主として内視鏡検査により行われるが，存在診断のみならず深達度診断を正確に行うことが適切な治療法の選択に直結する。特に直腸病変の場合は，より確定診断に近い術前深達度診断と適切な治療選択が求められる。大腸癌の深達度診断法として，通常の内視鏡観察に加え，拡大内視鏡を用いたpit patternの評価やnarrow band imaging（NBI）などの画像強調観察が普及してきている。またEUSも大腸癌の深達度診断に活用されている^1）。