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特集 好酸球性消化管疾患のすべて
[各論 好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎]
《TOPICS》難治性好酸球性胃腸炎の特徴
Clinical features of intractable eosinophilic non-esophageal gastrointestinal disorders
石原 眞悟
1
,
栗林 志行
2
,
浦岡 俊夫
2
Shingo ISHIHARA
1
,
Shiko KURIBAYASHI
2
,
Toshio URAOKA
2
1伊勢崎市民病院内科
2群馬大学大学院医学系研究科消化器・肝臓内科学
キーワード:
ステロイド依存性好酸球性胃腸炎
,
ステロイド抵抗性好酸球性胃腸炎
,
extensive disease
Keyword:
ステロイド依存性好酸球性胃腸炎
,
ステロイド抵抗性好酸球性胃腸炎
,
extensive disease
pp.1408-1411
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000298
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はじめに
「幼児・成人好酸球性消化管疾患診療ガイドライン」1)によれば,好酸球性胃腸炎治療の第一選択としてプレドニゾロン(PSL)などの全身作用ステロイドの経口投与が行われ,ほとんどの症例で一時的に病状が軽快するが,60%程度で再発があるとされている。ステロイド治療で寛解の得られないステロイド抵抗症例,一時的に寛解が得られてもステロイド減量中に再発または中止後頻回に再発するステロイド依存症例では,治療に難渋する場合も少なくない。本稿ではステロイド依存またはステロイド抵抗の経過がみられた症例を難治例と定義し,その特徴についてこれまでの報告をもとに概説する。
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