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特集 こんなときどうする
[各論]胆・膵
[診断]
《Note》十二指腸スコープを型どおりストレッチしたが主乳頭が正面視できない
How to have an en face view of the duodenal papilla
潟沼 朗生
1
,
豊永 啓翔
1
,
石井 達也
1
Akio KATANUMA
1
,
Haruka TOYONAGA
1
,
Tatsuya ISHII
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
胆管挿管困難
,
憩室内乳頭
,
乳頭正面視
Keyword:
胆管挿管困難
,
憩室内乳頭
,
乳頭正面視
pp.440-443
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000107
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はじめに
ERCPを成功させるための最初のステップは,十二指腸内視鏡の乳頭までの到達である1, 2)。そのためには,咽頭を通過し食道を越えて,さらには胃体部から幽門部まで誘導する必要がある。その後,幽門輪を通過し,十二指腸球部から下行部へと進める。この際,単に乳頭に到達するだけではなく,正しい乳頭の正面視が得られるかが重要である。正しい乳頭の正面視は引き続き行われるERCP手技を容易にさせるが,正しい正面視が達成できないと,挿管ばかりかその後の処置も困難となる。このように,内視鏡操作の習得はERCPの安全かつ確実な手技施行のための第一歩である。しかし種々の解剖学的な要因や病態により,通常の内視鏡操作のみでは乳頭の正面視が困難な症例にしばしば遭遇する。
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