特集 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
大腸 炎症性腸疾患(IBD)の診断と治療
細江 直樹
1
1慶應義塾大学医学部内視鏡センター
キーワード:
Crohn病
,
Indigo Carmine
,
潰瘍
,
大腸炎-潰瘍性
,
腸粘膜
,
消化管内視鏡法
,
腸洗浄
Keyword:
Indigo Carmine
,
Colitis, Ulcerative
,
Crohn Disease
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Intestinal Mucosa
,
Ulcer
pp.195-198
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022140987
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1.潰瘍性大腸炎(UC)の病変は、全周性・びらん性で直腸から口側へ連続性に広がる発赤、びらん、潰瘍などが特徴的である。2.潰瘍性大腸炎関連腫瘍(UCAN)を早期に発見するために下部消化管内視鏡によるサーベイランスは重要であり、その方法については色素散布を併用する方法やnarrow band imaging(NBI)による方法が報告されている。3.Crohn病変の特徴として、(1)病変の分布が非連続性であり、非対称性で規則性がないこと、(2)縦走潰瘍および縦走配列する潰瘍性病変、(3)周囲粘膜が正常な孤立性潰瘍(discrete ulcer)としての要素をもつ潰瘍、(4)全層性の炎症をきたす疾患であること、(5)粘膜表層より粘膜下層の炎症が強いことがある。
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