症例
包括的治療により良好な経過が得られたSphingomonas paucimobilis腹膜炎の一例
後藤 修司
1
,
浅野 麻里奈
,
貴島 夕加里
,
安達 翔平
,
松岡 大樹
,
野田 あゆみ
,
永瀬 芙美香
,
長谷 羽奈子
,
早川 拓人
,
成瀬 佑季
,
河田 恭吾
,
志水 英明
1宏潤会大同病院 診療部 NP(Nurse Practitioner)科
キーワード:
機器の汚染
,
腎硬化症
,
人工腎臓
,
腹膜炎
,
腹膜透析
,
グラム陰性細菌感染症
,
Sphingomonas paucimobilis
,
Sulbactam-Cefoperazone
Keyword:
Kidneys, Artificial
,
Gram-Negative Bacterial Infections
,
Peritoneal Dialysis
,
Peritonitis
,
Equipment Contamination
,
Nephrosclerosis
,
Sphingomonas Paucimobilis
,
Sulperazone
pp.997-1002
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2022089129
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76歳男性。腹膜透析(PD)の排液混濁と下腹部痛を主訴とした。精査を行ったところ、排液培養よりSphingomonas paucimobilisが同定され、同菌による腹膜炎と診断された。治療としてSBT/CPZの腹腔内投与を行った結果、第16病日に排液のWBCは正常化し、第18病日に退院となった。尚、退院後はSBT/CPZを2週間にわたり継続後、LVFXを更に2週間内服した。また、訪問で自宅環境やAPD関連機器を確認した際、接続機器の高度な汚染を認めたため、清掃・次亜塩素酸を用いた消毒が行われた。目下は再発なく経過している。
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