研究
統一マニュアルによる学校検尿の検診システム化
宮田 純一
1
,
二宮 誠
,
郭 義胤
,
長野 英嗣
,
大塚 泰史
,
藤井 卓
,
白川 利彦
,
仲里 仁史
,
桑門 克治
,
粟田 久多佳
,
松田 峻一良
,
九州学校検診協議会腎臓専門委員会
1みやた内科医院
キーワード:
質問紙法
,
学校保健
,
検尿
,
集団検診
,
マニュアル
,
医師会
,
九州地方
,
精密検査
Keyword:
Manuals as Topic
,
Mass Screening
,
Urinalysis
,
School Health Services
pp.170-173
発行日 2021年7月25日
Published Date 2021/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021334176
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九州学校検診協議会では、同一の診断基準、かつ同一の診断方法による検尿を目指して2004年に「九州学校腎臓病検診マニュアル」(統一マニュアル)を作成した。統一マニュアル運用開始後の学校検尿の実施方法等について2011年に九州各県の郡医師会にアンケートを行ったことを以前報告した。今回、2020年時点での学校検尿の実態を把握するため同様のアンケートを行い、2011年の回答と比較検討した。結果、1次・2次検尿を実施する検査機関は、「民間の検査機関」と答えた割合が2011年の48.5%に対し2020年は59.6%と増加していた。検尿異常者の精密検査を行う3次検尿の検診方式は、「医師会が管理する個別検尿方式」と答えた割合が2011年の45.2%に対し2020年は42.1%と減少していた。統一マニュアルまたはそれに準じた方法で検診を行っている割合は2011年の66.0%に対し2020年は72.6%に増加し、統一マニュアルの診断基準で診断している割合は2011年の79.6%に対し2020年は84.9%に増加していた。
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