発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110829
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16歳、女。15歳時の学校検診で心電図異常と蛋白尿を指摘された。腹部エコー、腹部CTでは両腎が小さく、腎機能低下も認めた。入院時検査所見ではCre高値、軽度の尿蛋白、Fishberg濃縮試験で濃縮力障害を認めた。腎臓のMRIでは右腎短径5.5cm、長径8.0cm、左腎短径6.2cm、長径8.1cmであった。腎生検組織所見では糸球体径は平均350μmと通常の2倍に肥大し、糸球体硬化や間質線維化を認めないのに皮質1mm2あたりの糸球体数が0.26個と著明に減少していたことから、oligomeganephroniaと診断した。初診より7年後の現在、腎機能はCre 1.05mg/dlとわずかな上昇を呈している。
©Nankodo Co., Ltd., 2008