特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
診療のコツ・生活のコツ 小児期発症のてんかん患者が成人に近づいたら考えておきたいこと
大塚 頌子
1
1旭川荘療育・医療センター 小児神経科
キーワード:
患者教育
,
抗けいれん剤
,
自動車運転
,
知的障害
,
てんかん
,
妊娠合併症
,
脳神経外科
,
雇用
,
病名告知
,
小児医療から成人医療への移行
,
進路選択
,
薬物投与量漸減
Keyword:
Neurosurgical Procedures
,
Anticonvulsants
,
Automobile Driving
,
Epilepsy
,
Intellectual Disability
,
Patient Education as Topic
,
Pregnancy Complications
,
Employment
,
Drug Tapering
,
Transition to Adult Care
pp.1770-1774
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030560
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<Key Points>(1)小児期発症のてんかんのなかには成人にいたるまでに発作が寛解しない症例が存在する。(2)病名告知と本人の自立した治療への取り組みを推進し、診療科の移行の準備をする。(3)てんかんに関する患者教育と家族教育が重要である。(4)抗てんかん薬の減量・断薬、てんかん外科手術、進路決定、就労、自動車免許取得などの諸問題について、本人の意思を尊重しつつ長期的視点で取り組む。(5)結婚、妊娠、出産に向けて思春期から意識的に患者教育に取り組む。(6)知的障害のある患者でも成人後の実りある社会参加を目指した取り組みが重要である。
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