特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
診療のコツ・生活のコツ いつまで小児科で診るか 成人移行科へのトランジションについて
平野 嘉子
1
,
渡辺 雅子
1東京都立東大和療育センター分園よつぎ療育園
キーワード:
てんかん
,
地域社会ネットワーク
,
小児医療から成人医療への移行
,
移行期のケア
Keyword:
Community Networks
,
Epilepsy
,
Transitional Care
,
Transition to Adult Care
pp.1775-1779
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030561
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<Key Points>(1)てんかんは非常に有病率の高い疾患であり、また慢性に経過するため、移行期患者の問題は切実である。(2)移行を妨げる要因として小児科側は近くに専門医がいないことや患者家族が移行を嫌がることを挙げており、成人科側では小児期からの経過が把握しにくいことや小児期特有のてんかん症候群に不慣れであることを挙げている。(3)厚生労働省はてんかん地域診療連携体制整備事業を行い、一般の医療機関への診療や情報の提供と専門医間での連携を整備し、包括的ケアシステムの構築を行っている。(4)患者の心理社会的発達に合わせた移行プログラムと地域の包括医療ケアシステムの融合にて移行期医療を進めることが望ましいと考えられる。
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