特集 小児で経験する「血液の異常」-血液疾患の鑑別とトピックス
各論:血小板・凝固系の異常 出血症状の鑑別
宮村 能子
1
1大阪大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
血液凝固異常
,
血小板異常
,
生理的止血
,
出血性疾患
Keyword:
Blood Platelet Disorders
,
Blood Coagulation Disorders
,
Hemorrhagic Disorders
,
Hemostasis
pp.1109-1113
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021295262
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<Key Points>(1)出血症状は時として緊急的な治療介入を要する症状であり、重篤な出血性疾患が基礎疾患として存在する可能性もあるため、注意して精査を進めるべき症状の一つである。(2)出血傾向は血小板、血管、凝固因子、線溶因子の先天的・後天的に起こる質的量的異常によってひき起こされる。(3)どの因子の障害による症状であるか、身体所見や血液検査所見、さらに病歴や発症年齢などの詳細な問診から精査を進める。近年は遺伝子診断の併用も重要である。
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