一般内科外来でみる出血傾向 「ぶつけてないのにアザ!」にあわてない 出血傾向を生じるその他の疾患の診断と治療
血小板機能異常症
横山 健次
1
1東海大学医学部付属八王子病院 血液・腫瘍内科学
キーワード:
Bernard-Soulier症候群
,
血小板異常
,
血小板機能検査
,
血小板無力症
Keyword:
Bernard-Soulier Syndrome
,
Blood Platelet Disorders
,
Platelet Function Tests
,
Thrombasthenia
pp.267-270
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014279915
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先天性血小板機能異常症でみられる止血異常は一次止血の異常であり,重症の出血をきたすことはまれである.診断を進めるためには血小板凝集能検査が有用である.血小板受容体GPIb/IX/V複合体の異常であるBernard Soulier症候群,αIIbβ3の異常である血小板無力症は,出血症状が比較的高度である.先天性血小板機能異常症はまれな疾患であるが,出血傾向をきたす他の疾患と間違われて不必要な治療が行われることがあり,注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014