特集 不定愁訴-漠然とした訴えにどう応えるか
不定愁訴の鑑別診断 器質的疾患を見逃さないために 知覚の異常
鈴木 太
1
1福井大学子どものこころの発達研究センター 児童青年期こころの専門医育成部門
キーワード:
食行動障害および摂食障害
,
鑑別診断
,
知覚障害
,
てんかん
,
片頭痛
,
物質関連障害
,
自律神経失調症
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Epilepsy
,
Migraine Disorders
,
Substance-Related Disorders
,
Perceptual Disorders
,
Feeding and Eating Disorders
pp.818-821
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021231305
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<Key Points>(1)知覚の異常は、てんかん、片頭痛、器質性精神障害、摂食障害を含む精神障害、物質の影響など、さまざまな原因で生じうる。感染症、代謝異常、内分泌疾患などを除外したら、適切な専門家に紹介する。(2)精神障害が疑われる場合、患児が児童であれば子どものこころ専門医、日本児童青年精神医学会認定医、精神科専門医などに紹介し、患児が10代であれば「10代の精神障害に対する診断と治療経験が豊富な」精神科医に紹介する。精神障害の診断には構造化面接を用いることができる。(3)睡眠衛生指導はプライマリケアで可能なマネジメントの一つである。
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