発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008178588
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は43歳男性で、中学生の頃から片頭痛を認め、30歳時に近医にてeletriptanを処方され、コントロールが得られた。以後、職場の配置転換を契機に頭痛が頻発し、eletriptan 20錠を2日程度で飲み切り、なくなると市販鎮痛薬のナロンエースを連日大量服用するようになった。鎮痛薬を飲まないと不安を生じ、診療内科にてうつ病と診断され、抗うつ薬投与を開始されるも薬物乱用に変化はなく、頭痛コントロール目的で当科紹介入院となった。薬物乱用頭痛と診断し、鎮痛薬を完全に離断したところ、頭痛は改善した。その後の外来での経過観察では鎮痛薬の乱用は見られていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008