特集 不定愁訴-漠然とした訴えにどう応えるか
不定愁訴の鑑別診断 器質的疾患を見逃さないために 心理的な問題としての睡眠障害=自分で早く寝ようと思えない心の問題
星野 恭子
1
1昌仁醫修会瀬川記念小児神経学クリニック
キーワード:
鑑別診断
,
睡眠-覚醒障害
,
自律神経失調症
,
起立性調節障害
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Sleep Wake Disorders
,
Orthostatic Intolerance
pp.784-788
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021231298
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<Key Points>(1)心理的な問題の「睡眠障害」は、自分で早く寝ようと思えない「行動誘因性」が増えている。(2)睡眠の問題を行動誘因性、入眠困難、起床困難に分類すると理解しやすい。(3)行動誘因性は睡眠の重要性の理解を、入眠困難は薬物療法、起床困難は起立性調節障害のアプローチが必要である。(4)病態が混在している場合は、治療を組みあわせる必要がある。
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