特集 不定愁訴-漠然とした訴えにどう応えるか
不定愁訴の鑑別診断 器質的疾患を見逃さないために 易疲労感、倦怠感
山田 慎二
1
,
原田 謙
1長野県立こころの医療センター駒ヶ根 児童精神科
キーワード:
うつ病
,
身体症状症および関連症
,
心身症
,
鑑別診断
,
統合失調症
,
病歴聴取
,
疲労
,
不安症
,
自律神経失調症
Keyword:
Anxiety Disorders
,
Diagnosis, Differential
,
Psychophysiologic Disorders
,
Depressive Disorder
,
Fatigue
,
Somatoform Disorders
,
Schizophrenia
,
Medical History Taking
pp.792-795
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021231300
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<Key Points>(1)まずほかの随伴症状を確認して、器質的な疾患の除外をしっかりと行う。(2)精神科疾患として鑑別に挙がってくる疾患は、うつ病、統合失調症、適応障害、不安障害、身体症状症など「緊張」、「不安感」や「抑うつ感」を伴うものである。(3)現症や随伴症状などから、疾患を絞っていくことになる。(4)精神科紹介のタイミングは緊急性、疾患の特性を考慮して決定される。
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