特集 遺伝情報と遺伝カウンセリング
小児科領域別のポイント 家族性腫瘍・遺伝性腫瘍
福島 紘子
1
1筑波大学 医学医療系小児科
キーワード:
腫瘍症候群-遺伝性
,
生殖細胞系変異
,
小児癌
Keyword:
Germ-Line Mutation
,
Neoplastic Syndromes, Hereditary
pp.1061-1066
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020362521
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<Key Points>(1)がんゲノムパネルの実装化に伴い小児がん患者へのゲノム解析が急速に広がってきている。(2)小児がん患者は胚細胞系列遺伝子変化を7~9%程度の割合で保有している可能性がある。(3)表現型ががんのみの場合には発がん前の診断は困難で、発端者(小児がん患者)の両親やきょうだいが未発症保因者である可能性がある。(4)小児がんはまれな疾患であり、小児がん遺伝診療に精通した医療者の育成が課題となっている。
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