特集 小児科医が知っておきたい精神医学
子どもによくみられる精神疾患 診断と治療のポイント うつ病・双極性障害
傳田 健三
1
1平松記念病院
キーワード:
うつ病
,
注意欠如・多動症
,
三環系抗うつ剤
,
自殺
,
精神医学的評価尺度
,
双極性障害
,
躁病
,
対象愛着性
,
認知療法
,
家族関係
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
気分変調性障害
,
患者重症度
,
自閉症スペクトラム障害
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Bipolar Disorder
,
Family Relations
,
Cognitive Behavioral Therapy
,
Autism Spectrum Disorder
,
Psychiatric Status Rating Scales
,
Antidepressive Agents, Tricyclic
,
Serotonin Uptake Inhibitors
,
Dysthymic Disorder
,
Object Attachment
,
Mania
,
Depressive Disorder
,
Suicide
,
Patient Acuity
pp.1950-1953
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020088635
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<Key Points>(1)小児期のうつ病の診断は、原則として大人の診断基準に従うが、小児期に特徴的なことは、抑うつ気分ではなくイライラ感として現れることがあることと併存障害を伴いやすいことである。(2)小児の双極性障害は、躁病エピソードの強さや長さによって、双極I型障害と双極II型障害に分類することができる。(3)小児期のうつ病にはSSRIのいくつかが有効ではあるが、副作用としての自殺関連事象には十分な注意が必要である。(4)重篤気分変調症とは、いつもイライラした気分が存在し、些細なストレスをきっかけに激しい癇癪発作をくり返す病態である。
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