特集 小児科医が知っておきたい精神医学
子どもによくみられる精神疾患 診断と治療のポイント 注意欠如・多動症
市川 宏伸
1
1日本発達障害ネットワーク
キーワード:
Guanfacine
,
Methylphenidate
,
注意欠如・多動症
,
コミュニケーション
,
投薬計画
,
不安
,
薬物用量反応関係
,
欲求
,
抑うつ
,
Atomoxetine
,
実行機能(意識過程)
,
Lisdexamfetamine
,
自閉症スペクトラム障害
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Drug Administration Schedule
,
Drive
,
Methylphenidate
,
Lisdexamfetamine Dimesylate
,
Autism Spectrum Disorder
,
Atomoxetine Hydrochloride
,
Communication
,
Guanfacine
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Depression
,
Anxiety
,
Executive Function
pp.1913-1916
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020088627
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<Key Points>(1)AD/HDはDSM-5、ICD-11どちらでも、神経発達症に分類される。(2)診断は、アセスメント(心理検査、質問紙)を行いつつ、DSM、ICDによって行う。(3)AD/HDには、不注意優性のもの、多動・衝動性優性のもの、ともに含むものに分かれるが、これらの間に移行もある。(4)治療はAD/HDを基とする自己不全感、劣等感を減らすこと、あるいは自己有能感を高めることである。(5)AD/HD治療薬は、AD/HD児の70~80%に有効とされる。服薬中はAD/HDの症状が軽減し、この間に本人に望ましい働きかけを行い、自己不全感を減らすことが重要である。
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