特集 小児科医が知っておきたい精神医学
症状からみた鑑別診断・対応のポイント 不注意、多動・衝動性
山下 裕史朗
1
1久留米大学 医学部小児科
キーワード:
Methylphenidate
,
親子関係
,
学校保健
,
注意欠如・多動症
,
自己概念
,
鑑別診断
,
病歴聴取
,
親らしさ
,
家族教育
,
Atomoxetine
,
患者重症度
,
問題行動
,
患者理解
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Diagnosis, Differential
,
Methylphenidate
,
Atomoxetine Hydrochloride
,
Problem Behavior
,
Parenting
,
Parent-Child Relations
,
Medical History Taking
,
School Health Services
,
Self Concept
,
Patient Acuity
pp.1869-1872
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020088616
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<Key Points>(1)不注意、多動・衝動性をきたす代表的疾患はADHDであるが、それ以外にも原因はたくさんある。不注意、多動・衝動性=ADHDと決めつけずに、さまざまな可能性を考えながら子どもに接する。(2)診断や鑑別には、詳細な発達歴・病歴聴取、診察室での行動観察、診察が不可欠である。(3)治療は、心理社会的療法を中心に必要に応じて薬物療法を併用する。家族や子どもを取り巻く周囲の人々と連携しながら、子どもと家族を継続的にサポートしていく必要がある。
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